根管治療
根管治療
治療費:¥65,000~

当院では、マイクロスコープを使用した根管治療を行っています。
マイクロスコープを用いる事で視野を拡大し、複雑な病巣の掃除が可能で根管治療を成功に導くだけでなく、従来では抜歯になってしまった歯でも残せる場合があります。
また、保険治療ではほとんど使用されないラバーダム防湿を行うので菌を排除した処置が可能です。
根管治療は、歯科治療の基礎ともいえる治療です。歯を抜かなければならないほどむし歯が進行した状態でも、根管治療を行えば歯自体は残せる場合があります。
ただし根管治療は繰り返すことで歯の消耗を進めてしまいます。複数回再治療を行った歯は、割れたり小さくなって抜歯するしかなくなってしまいます。なるべく早い段階で治療を行い、再発を予防することが大切です。
MTA治療

根の治療の繰り返しにより根の床や横に穴が開いている場合、従来は抜歯しか治療法がありませんでしたが、マイクロスコープで患部を拡大して見ながら、穴の開いている部分にMTAセメントを詰めることで歯を残せるようになりました。
治療費:¥35,000~
※このような歯は根の中も細菌で汚染されているので、マイクロスコープを使用した根管治療の併用が必須です。
●MTAセメントとは
Mineral Trioxide Aggregateの略で、アメリカで既に1993年に開発されたセメントです。海外ではさまざまな臨床応用が認められていますが、日本では2007年に覆髄材としてのみ薬事認可されました。
主成分は、一般的に建築材料として使用されているコンクリートと同じです。湿潤下でも硬化できることと、固化時に放出される水酸化カルシウムが殺菌能力と歯の再石灰化促進作用を有するという、他のセメントにはない特別な作用を持っています。
<MTA治療のメリット>
- 従来は抜歯適応だった歯を抜かずに済む
- 生体との親和性があり、拒絶反応を起こしにくい素材
- 細菌に対する殺菌作用が期待できる
- 歯との密着度があり、細菌の侵入を食い止め再発を防ぐ
根管治療の流れ

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STEP1
むし歯部分を、器具を使って除去する
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STEP2
根管部分の治療がしやすいように、穴を開けて神経に器具が届くようにする
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STEP3
リーマーという器具でむし歯に感染した部分を取り除く
※神経が死んでしまっている場合、神経を取る抜髄(ばつずい)処置を行います。 -
STEP4
根管の奥まで薬を詰めて、炎症を鎮めてから封鎖する
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STEP5
症例により詰め物・被せ物を装着する