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2015年8月30日

抜歯と言われても残せる場合も☆院長☆

院長の堀です。
今日はよくある、治らない根の治療への対応を症例写真を通してご説明します。

当院の患者さまからのご紹介の患者様。
上の奥から2番目の歯の歯茎が腫れて、某歯科医院にて3ヶ月間根の治療を続けていたそうです。
先日、3ヶ月かけた根の治療が終了しましたと言われた途端に、再度歯茎が腫れてしまったとの事。担当の先生から根が割れているのかもしれないので、残念ですが抜歯になりますと言われ、不安になり当院に来院されました。
roukou.jpg
丸印の部分が腫れている部分です。

レントゲン写真の赤い線が歯の根っこの形です。
xray.jpeg
ほっぺた側に2本、上あご側に1本の3本の根っこがあり、前歯よりがM根、奥歯よりがD根、上あご側をP根と言います。
白い線の様に見えるのは、根の中の管を密閉するために詰められたお薬です。
P根、D根には入っていますが、M根にはいじられた形跡がありません。
根の中の管は年齢とともに細くなり、中高年では石灰化と言って完全にふさがっている事もありますので、レントゲン写真だけでは2根しか治療しなかったのか出来なかったのかはわかりません。


ラバーダム防湿、患歯の消毒を行い、早速いつものマイクロスコープで治療を始めます。
楕円形のピンク色の部分がレントゲンで白く見えたお薬を上から見た所
maicro1.jpg
歯を傷つけない様に先端の小さい超音波の器具で周りを削って内部を確認して行きます。

実はこのような上顎第1大臼歯のM根がくせ者で、MB1,MB2根と言って一つの根の様に見えて実は根の中の細い管が2本存在するケースが40%以上もある事がわかっています。
この管の見落としが、奥歯の根の治療の再発原因のかなり割合を占めています。

古い教育では歯科大学でもこの歯の根は3本、そして神経の入っている根管もそれぞれに1本ずつで3根管と教えられていますので、残念ながら歯科医師の中でも未だにこの知識がない先生もいらっしゃいます。
 余談になりますが、健康保険では根管の本数によって治療費用の点数が決まっていますが3根管までしか存在しません。この点でも保険治療のコンセプトの遅れを感じます。

M根相当部分を、細い針の先ほどの専用の器具でひっかりや根管の入り口がないか探っている所です。
maicro3.jpg
やはり隠れていた未治療のMB1根管、MB2根管をすぐに発見!
これでこの歯は救われます。ここをきちんと消毒して治療すればおそらく腫れもひき、この歯は抜かずに治ります。
すぐに患者様に吉報をお伝えし、喜んでいただけました。^^

 
下の写真は、さらに治療を進めて根管をニッケルチタン製のファイルと言う器具を回転やトルクをコンピューターで制御できる電動のモーターで拡大した後の写真です。
4つの管の位置が確認出来ます。

3ヶ月かけて解決しなかった問題が治療開始日の1時間の治療でほぼ解決です。
この後1、2回中を消毒して根の治療は終了出来る予定です。
microzu.jpeg

根の治療は皆様が思っている以上に難しいものです。
特に上の奥歯の治療では根管の形態が複雑でバラエティーに富んでいるだけでなく、肉眼で覗き込んで治療するには物理的に無理があります。

特に奥歯の前歯側に位置している根管はデンタルミラーを用いて確認出来たとしても、器具を入れて根管の入り口を探る作業を肉眼で行うのはゴルフで毎回ホールインワンを狙うくらい困難です。

日本の保険の根の治療の成功率が50%以下なのには理由があります。
勿論マイクロスコープを用いれば誰にでもどんな症例でも治療可能なわけではありません。

使いこなす為のトレーニングも必要ですし、限界もあり頑張って治療をさせていただいても完治出来ない症例もありますが、私としては目の前にある歯を少しでも残せる可能性があれば、ダメな可能性もご理解いただき治療をさせていただいています。

今回の症例の様に、治患者様が訪れた歯科医院によって、歯を残せるか残せないかが変わってしまうのは患者様にとっても歯科医院にとっても残念な事です。

携帯電話やインターネットがなかった時代に戻れない様に、私にとってマイクロスコープ無しの治療は考えられません。

堀歯科診療所では今回の様な画像を写真だけでなく動画でもお見せしたり、ご希望される患者様には治療の経過をゴーグル型のモニターをかけていただき、ライブでお見せしながら治療を行うことも行っています。

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堀歯科診療所
院長 堀 滋

院長 堀 滋

【所属学会・資格】
日本口腔インプラント学会
日本歯周病学会
日本歯科審美学会
AIAI(国際インプラント学会)認定医
ITIメンバー

平成2年に東中野の地に診療所を構えてから、地域の皆さんに「世界標準の医療」をご提供したいという思いで診療を行ってまいりました。常に最先端の情報にアンテナを伸ばし、有効だと判断した技術を積極的に導入することで、患者さん一人ひとりに適した歯科治療をご提供しております。

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